よく見ると不思議な西友の看板のお話

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こんにちは。皆さんは普段、「頭上」を見ることはどの程度あるのでしょうか。案外多くの人は下ばかり見ていて自分の顔より上の部分というのは意識することはどうも少ないようにも感じます。ひょっとしたらこの記事を読んでいる人も視線をスマホに下げて、ながら歩きしているかもしれません(危ないのでやめましょう)。

今回お話するのはズバリ「看板」です。もっというと「西友の看板」です。えーそんなありきたりなものを…と思うかもしれないですが、よく見るとちょっと面白かったので調べた次第。

早速ですが、今回取り上げる看板を見ていただきましょう。

はい、フツー

あー待ってください待ってください!!閉じようとしないで!!!まだ話は全然なので!!!

ありがとうございます。この写真は西友宮の沢店のもの。駅直結で便利な西友です。この看板最近ネオンサインから切り替わったんですよね。

そしてもう一枚見ていただきましょう。それがこちら!

何かに気づきませんか?そう、

文字の色が昼と夜で違うんです。

よく考えてみるとこれって結構面白くないですか。普通夜間白文字であれば、日中はちょっと暗い半透明の白で文字が表示されるにもかかわらず、これではちゃんとグレーの文字になっているんですよ?

ということで、これがどうなっているのかを少しだけ調べてみました。

語彙力が終わっている

……調べるはいいものの、なかなかそれっぽいのが出てこない。とはいえ、調べていくうちに少しずつ情報が。

まず、このような看板文字のことを専門用語として「チャンネル文字」と呼ばれているみたいです。チャンネルに溝という意味が含まれており(水路由来みたい)、厚い文字の中にある溝があるからこう呼ばれるようです。この他にも箱文字、立体文字と呼ばれるようですね。シンプル。

こんな感じで調べていくとドンピシャっぽい情報が出てきました。

https://ameblo.jp/dfluxjp/entry-12240702893.html

まさに知りたかったやつドンピシャ。「アルトグラス」というアクリルを使って看板を製作しているようです。ただ、このタイプの看板を作っているのは国内では一箇所のみ?のようで、あまり細かい情報は出てこない…ならばアルトグラスの製造元を調べてみようということで、もう少し漁ってみることに。

その結果、どうやら素材の正式名称はALTUGLAS ® NIGHT & DAYという代物らしい。以前はフランスのARKEMA社が製造していたようだが事業売却で現在はTRINSEO社が製造しているようだ。おフランス製。

メーカー製品紹介ページ

色味に関しては調べた限りでは

  • 黒⇔白
  • グレー⇔白
  • 緑⇔白
  • 青⇔白
  • 黒⇔青
  • 黒⇔緑
  • 黒⇔赤

というラインナップ。透過率は11%程度とのことで一般的なものよりは随分と低いみたい。看板以外の用途としては隠しサインとしても使えると紹介されている(駐車場の空満表示とかであろうか)。

これの仕組みについてちょっとだけ考えてみたけどハーフミラーと少し似ているのかも。あれも昼間は鏡で夜間は裏側が透けて見えるから、それの色付きバージョンというところなのかな。

ちょっとした興味から、大分ニッチな専門領域に入ってしまったので、もう少し深掘りしたいけどこの辺で終わりにしちゃいます。こんな面白い素材があることを知れたので一応目的達成ということでいいでしょう。昼間と夜間で色が変わる看板って結構目を引くし面白いので、もっと色々な場所でみてみたい。何だったらサンプル手元に欲しい。そんなことを調べながら思った西友の看板の話でした。

ブログとしては締めが悪いけど、今回はこの辺りで……!

こんな感じで最近見てちょっと疑問に思ったこととかを今後は少しずつまとめていくかも。皆さんからも疑問に思ったことどしどしお寄せくださいね!

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